新年あけましておめでとうございます。
ドムスデザインの戸倉蓉子です。
新しい年になって東京オリンピックが グンと近くなった感があります。
しかし・・・しかし・・しかし・・
高いですね===。
工事費。
賃貸マンションを建築したい大家さん!困っていませんか??
見積りをとっても以前とは比べ物にならないくらいの高い金額。
中にはお腹一杯なのか、ゼネコンから見積りすら断られるケースがあります。
2倍近い工事費で家賃収入は変わらないとしたら、採算取れないし事業になりませんよね。
あせって高い値段で建てるのも賢い選択ではありません。
今はじっとしていて新しいものは建てずに、ちょっと手をかけてリフォームし 再生していくという選択肢もあります。
オリンピック後には工事費も前のように戻るでしょうから、待てるなら(新築は)それまで待つのもありだと思います。
今のうちから計画しておくのが良いでしょう。
【リフォームのポイントはカワイイを取り入れること】
リフォームのコツは低コストで第一印象を良くすることです。
例えば同じ白い壁紙できれいにしたとしても新築物件には勝てません。
築年数が経ってもちょっとカワイイ事を取り入れる。
それがリフォームのコツです。
内覧の時にドアを開けた瞬間に「カワイイ」をいくつ言ってもらえるかが勝負です。
しかし、ご注意ください。
カワイイというのは女性的な幼稚な、ヒラヒラしたかわいさではありません。
オリジナリティのある、ここだけにしかない、大家さんの思いが感じられる もののことです。
【事例紹介 オリジナルのタイルを玄関床に】
賃貸マンションの玄関床はせいぜい1㎡。
タイルか塩ビシートなどが良く使われますね。
しかし玄関は、ドアを開けた時に真っ先に目に入る場所。
そこが塩ビのシートだと味気ないです。
その場所だけでもオリジナルのタイルを使うのは効果的です。
世田谷区の キッカ経堂 では素焼きのテラコッタの玄関タイルに1枚だけオリジナルの焼き物を組み合わせました。
それはイタリアのFIRENZEで焼いてもらったものですが、全くのオリジナルです。
柄もサイズも注文で焼きました。
部屋の番号を中央に入れて数字もデザイン。
注文はどうやってしたのか。
そんなに難しいことではありません。
FIRENZEあたりに行くと手作りのタイルを売るお店はたくさんあります。
オーナーとイタリアに一緒に行きました。
それは賃貸マンションの工事がスタートする頃、マンションのコンセプトをどう決めようかしていた頃のことです。
旅の目的はイタリアのアグリツーリズムを体験しながら、イタリア的豊かさの造り方を学ぶ旅でした。
その際 FIRNZEの友人にタイル屋さんをあらかじめ探しておいてもらいました。
そして店頭でデザインスケッチを職人に見せながら、タイルの柄はこんな感じ、色はこんな感じ、サイズは・・。
と店頭のタイルをサンプルに現物でもろもろ打ち合わせ。
帰国後やり取りは数回ありましたが3ヶ月後無事に日本に到着!
玄関の中央に鎮座しました。
手作りの本物をどこかに入れることは素敵です。
内覧会の時にも女性のお客様からカワイイを連発されました。
おかげさまでこのマンションは6年たっても満室経営です。
このようにカワイイと言ってもらえるような何かを
プレゼントして(取り入れてみて)は いかがでしょう。
玄関だけでなく洗面所でもキッチンでもどこでもよいのです。
それはオーナーさんの洒落た心使いとして入居者に届くものです。