調査によると賃貸マンションの部屋選びの中でトイレのポイントはとても高いです。
トイレと洗面は別がよい! というのは神話のように言われてきました。
でも本当にそうでしょうか?
つまらないトイレとつまらない洗面が一緒になっていても、つまらない空間しか生まれません。
でもワンルームの部屋でトイレと洗面を無理やり別にして、部屋が小さくなるよりトイレと洗面は一緒でも何の問題もありません。
それは今まで1000世帯以上の賃貸マンションのインテリアを、デザインしてきた経験からです。
大切なのはトイレと洗面が一緒だと人気が無いのではなく、つまらないトイレとつまらない洗面だからです。
一緒でも楽しく 美しいパウダールームなら入居者は毎日がときめくものになります。
【事例紹介】
世田谷区の Chicca経堂 では トイレと洗面をひとつの部屋にして、パウダールームにしました。
『女性が元気になるマンション』というコンセプトで、トイレの空間も便通が良くなるイエローベース。
女性にトイレ・パウダー空間で何をしたいかという調査では
◆本を読みたい→本棚が欲しい
◆香りが欲しい(楽しみたい)
◆鏡は大きいほうがよい
などの回答を得てそれらをプランに落とし込みました。
大切なのはトイレを部屋と考えることです。
居心地よく、滞在時間も長くなるような、そんな自慢のトイレであれば入居者の満足につながります。
もしあなたのマンションが、トイレと洗面が別になっていたらそれはそれで素敵なこと。
でも、絶対に無機質なトイレだけはつくらないでください。
トイレを美しくすると人の心が動きます。
そしてそれは壁紙や床材を少し変えるだけで、印象のあるトイレになります。
トイレはお弁当のようなもの。
ドアを開けた瞬間が大事。
ドアを開けたその時に感動がありますか?
たとえどんなに小さなトイレでも美しくなるポイントをお教えしましょう。
壁の一面だけ柄を入れるアクセントクロスの考え方があります。
全面を同じ壁紙で張るよりも動きが出てお洒落度アップします。
そしてトイレの棚も役者の一つ。
トイレットペーパーを入れたり、女性の生理ナプキンを入れたりするのに棚は必需品です。
でも味気ない白い棚でなくインテリアのカラーに合わせた、メラミン化粧版で作るだけでお洒落な空間になります。
賃貸の原状回復というと白い壁紙 白いメラミン化粧版床は無難なベージュかグレー。
そのような無難な発想を卒業して、楽しいトイレ・美しいトイレを作りましょう。