賃貸マンションの建設は工事費が数年前の2倍にもなりマンションを建て控える(オリンピック終わるまで)オーナーさんが続出しています。
工事費の高い理由
理由1
オリンピック景気・人手不足・鋼材の値段アップ・強気のゼネコン。
理由2
震災復興による人手不足 ← でも私の実家のある福島の事業者さんの話では、もう落ち着いていて震災前に戻ったと言ってましたが。・・・。
人口の減少もある中で、オリンピック景気とも言っていられないその後の悲惨な状況は目に見えています。
だからこそ今から手を打っていなくてはなりません。
新築するのが難しいければリフォームを!それも予算が出なければこれだけはやろう!
というお話をこれからお伝えして行きたいと思います。
大家さんの心 季節感をとりいれよう!
今回は入居者の心を掴む季節の演出!
お正月ですね。
私の子供の頃は町を走る車にもお正月飾りが付いていたものです。
だんだんと門松やお正月飾りも簡略化されて、年賀状もメールやラインに代わり季節感が無くなってしまいました。
実家に帰って過ごす若者はよいですが都内に残ってアルバイトしたり、例えば病院なんかは24時間体制なので勤務している人はお正月に故郷に帰れません・・。
そんな人達に季節感を味わってもらう場を提供する。
それはマンションの新建築で何億とかかることに比べたら、どうってことのないコストで入居者の心を掴むことができます。
門松もよいですが大家さんのセンスのよさを出すのなら、お正月のアートはいかがでしょう。
例えばスペースのないエントランスなら額縁とアートフラワーで壁に絵をかけるような雰囲気で
立体的にお正月飾りを演出するのです。
日本の帯や障子の桟などを使ってアートにすることも可能。
どこにでもあるものでなく、オリジナルのマンションデザインに出来たら入居者さんもきっと喜ぶはずです。
器用な大家さんならいろんなデザインが出来ます。
でもどこでこういう材料を調達できるの?
という方には 四谷の東京堂>> がお勧めです。
様々なアートグリーンや小物があります。
是非是非材料を購入してつくってみてはいかがでしょう。
もしどうしても難しい場合は弊社のインテリア部がお手伝いします。
(ご連絡いただければ場所にあったアートをご提案します)
オリジナルで制作するので材料代のほかに制作料はかかりますが、せいぜい数万円くらいの話だと思います。
そのお金もったいない!と思ったらご自分で挑戦してくださいね。
愛情がこもってなによりのものになるでしょう。
肝心なのは大家さんが入居者さんに良き毎日を。という気持ちを表すことです。
女性一級建築士の戸倉蓉子です。^^
上の写真は信濃町のマンション2番館のエントランスです。
10年以上前に設計デザインしました。
季節感を取り入れる。
そのポイントとしてエントランスホールを、ちいさくてもよいので演出できるコーナーにしてみてください。
上記の写真は畳4枚、2坪しかありませんが豊かさを演出しています。
インテリアのポイントとして、床に大理石のモザイク大理石を使用し、壁は塗り壁にしています。
そしてポイントは間接照明。
梁が出ていたのですが、梁のでっぱりを上手に間接照明の居場所にしてあげると、あたかもそのようにデザインしたように見えます。
随分お金がかかっているように見えますか?実はイタリアに直接作ってもらい、輸入もダイレクトにしたので、中間業者マージンも発生していないので、コストをかけずに良い空間ができました。
私はよいものを探してコストダウンのためにイタリアの山奥まで材料を探しに行きます。
なぜそこまでするかというとマンションは生き物だと思うのです。
良い生き物をつくるには愛情が無いと答えてもらえません。
工業生産品のどこにでもあるような物だけで建物をつくると、どこにでもあるような空間になります。
そうするとマンションの個性もなく選ばれるマンションになれないと思うのです。
でもすべてコストがかかるとオーナーさんの負担が大きくなる。
というわけで現地まで行って調達することをしてきました。
上の写真のエントランスの床に使われているモザイク大理石は、アンティーク加工をしています。
最初から時代を経たようなマンションにしたくて、イタリアの大理石工場で角をとって古ぼけたような加工をしてもらったのです。
そのような加工も日本ではまずやらないし、やったら高額になりますが、イタリアでは大理石の国ですから、それほど高くはありません。
このように工夫をしながらもコストを押さえ、オリジナリティを表現することは可能なのです。
まとめますね。
大家さんの心 大切なその1季節感を取り入れる。
そしてその演出のための舞台としてエントランスを考えましょう。
演出できるニッチやコンソールテーブルはお勧めです。