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そのために経年しても家賃を下げる事なく 入居者が長く住みたいと思える賃貸マンションにする。
女性が優雅になるマンション
安定経営のために欠かせないのは女性に支持されること。
女性がここに住んだら「今より上の自分が手に入る」予感をさせることが重要です。
優雅さは女性のライフスタイルとして欠かせないエッセンス。
だからここにいると自然と優雅になれる。
そんなマンションであることをコンセプトにしました。
コンセプトの落とし込み「優雅」 という言葉には、余裕・まろやかさ・そしてはんなりとした甘さを感じます。 まるで、イタリアの洋菓子屋さんのガラスケースに並ぶ、美しいお菓子たちのよう。 立ち止まって見ているだけで、わくわく、トキメキが訪れます。 そんなお菓子のショーケースのような舞台と、このマンションを重ね合わせました。 イタリア語で小さなお菓子を La dolcetta(ラ ドルチェッタ) と言います。 こうしてコンセプトとマンション名が決まりました。 非日常を感じさせる洋菓子。 ストレスを抱えて会社から帰ってもエントランスのアイアン、足元灯のやさしい照明、シンボルツリーの中庭を通ることで、ストレスから解放されるように様々な場面にデザインを施しました。 |
ライムストーンとアイアン、そして灯りで非日常を演出
・色彩計画
La Dolcettaでは3色のオレンジを使っています。
外壁、梁、階段…一つの空間に織りなす3色が華やかな印象を生みます。
さらに重厚感を出すため、外観の素材を吟味しました。
・素材計画
ファサード(正面の壁)に使用したのは、ライムストーンという炭酸カルシウムを主成分とする石灰岩です。
ライムストーンは吸水性が高いため撥水剤を施して使っています。
ルーブル美術館やヨーロッパの教会などたくさんの歴史的な建築物にも使用されている石です。
“女性が優雅になるマンション” というコンセプトに合わせて、淡く上品なベージュのこの石をマンションの顔となる東面に選びました。
エントランスの階段は、夜になると光とアイアンのデコレーションがまるでホテルのようなレストランのような雰囲気に。
・空間計画
階段は、デザインを施して目で楽しみながら歩けるようにしています。
登りたくなる階段にするにはコツがあります。
丸い踊り場とアイアンのリズム。
アイアンはDolcetta(ドルチェッタ)のDをモチーフにしています。
半円型の踊り場には花台を設けました。
ここに花を置き、外からこのマンションを眺める人の目を楽しませ、ここに暮らす人の生活に彩りを添えられるようにとデザインしました。
南面で中央のオレンジの部分には吹き抜けの中庭があります。
シンボルツリーや数種類の植物を植え、ガーデンチェアを置いたこの中庭は入居者の方々のリラックス空間に。
各フロアの共用部分は南側、北側ともアーチ型の大きな開口があり風と光が通り抜けるようにしました。
良くある塗り壁の問題は雨だれ。
雨が埃を吸って外壁に黒い筋をつくります。
水切りを各所に配し、外壁をつたわらないようにしました。
こうすることで長い年月が経っても、外壁がきれいな状態を維持できるのです。
年月が経つほど価値あるマンションづくりには、このような細部への配慮を惜しみません。
・インテリア計画
ドルチェッタ(小さなお菓子)という名のマンションのインテリアは3種類。
洋菓子からイメージを膨らませて色・素材を決めました。
タイプA:甘く柔らかいパンナコッタ オレンジとピーチピンクがアクセント
タイプB:ほろ苦さと甘さを併せ持ったティラミス
タイプC:素朴なビスコッティ(ビスケットのこと)
白とベージュ系のナチュラルモダン 全てが角部屋
実際にはガラス天井と幅4mちょっとの開口から自然光が差し込み、とても明るく開放的な空間になります。
寝室にあるバルコニーに観葉植物やチェアを置いて、部屋の印象に広がりを待たせることができます。
オープンして3年が経ちましたが当時入居された方が今でもお住まいです
オープン直後に映画 「僕らがいた」 の舞台にもなり、主人公が暮らすマンションという設定でロケ決行。
全国に放映されました。
ロケに使われた部屋は家具、小物もそのまま賃貸に。
入居されている方々に大変喜ばれました。
オープンして3年たちましたが、当時入居された方々が今でもそのままお住まいです。
結果として、周辺環境に左右されることなく安定経営が実現されています。
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