課題:
赤ちゃんの頭のゆがみは今まであまり問題視されてきませんでしたが、骨格や発育にも影響がでるという報告もあり最近大変注目されています。
“0歳からの頭のかたちクリニック” はそんな赤ちゃんの頭のかたちを矯正するクリニック。「日本中から来院される赤ちゃんと不安を抱えるご家族が安心を手にできる場所にしたい」そんな想いを持たれたクリニック様から内装設計のご相談をいただきました。
コンセプト:
このクリニックにおいて大切な事、それは赤ちゃんと、一緒に全国から来るママ、パパがいかに緊張感なく安心してクリニックで滞在できるかということ。その為にいわゆるクリニックというイメージを排し、テーマパークにでも来たような空間にしたいと考えました。
頭の形クリニックという名のとおり、赤ちゃんの美しい頭の形をイメージした円形の待合室を中央に。そこからにフロント、診察室、ヘルメット制作室、キッズコーナーと配し、丸みのある開口部で空間を繋ぎ視覚的にもまとまりを持たせました。
待合室の家具
丸い待合室の形を活かすように家具は造作しました。4 組の患者さんがそれぞれ視線を合わせることなく待てるよう、外側を向かせ、かつ中央部分にレモンの木を植えて、木陰で待つ雰囲気に。
椅子と椅子の間に出来るデッドスペースに、本棚をつくり、有効活用しました。
診察室
真っ白の診察室はどうしても緊張感が高まります。
リラックス効果のあるグリーンと捕色のオレンジをドクターデスクの正面にカラーリング。
お母さんが座る椅子も座りやすく彩りのあるものをセレクトしました。
授乳室
殺風景な授乳室でなく、温かさを感じる空間でお母さんがリラックスして授乳できるようにグリーンをベースに大人ピンクでコーディネート。
丸い鏡やブラケットを配しお母さんの居心地の良い授乳室にしました。
レントゲン室
無機質で殺風景なレントゲン室は不安になる患者さんも多いはず。
まして、一瞬でもお母さんは外で赤ちゃんを一人にして待機しなくてはならず不安な気持ちを抱くでしょう。
壁紙でレントゲン室を子供部屋のように寂しくない空間にして、お母さんの不安感も和らげる工夫をしました。
キッズスペース
待合室からキッズコーナーを見ると子供が遊ぶ雰囲気が画面のように見えます。
そしてキッズコーナーの間にはベンチがあってお母さんはそこに座って子供の動きを見ていることができます。
おむつ替えスペース
お母さんだけでなくお父さんもおむつ替えする時代。
男女トイレの間にもとも給湯コーナーだった所をキッチンをはずしておむつ替えのコーナーに。
自然の中でおむつ替えするようなイメージを感じて頂けるよう、緑の壁紙で。
ヘルメット制作室
可愛いサイン
施工年 | 2021年 |
種別 | クリニック |
業務内容 | インテリアデザイン |
所在地 | 東京都中央区日本橋 |
URL | https://baby-helmet.com/ |