平田文院長はお父様からの代のクリニックを継承しましたが、昔に比べ、近隣には鍼灸整骨院も増え、整形外科に来る患者さんは減る傾向にありました。
しかし
文先生は女性医師ということもあり、女性のための予防医療に貢献したいと考えていました
肩こり、腰痛、不定愁訴、更年期障害…。 骨折治療や交通事故後のリハビリという整形外科の常識を破り、女性の患者さんが心から来たいと思うクリニックづくりが必要なのではないかと考えられ、弊社にご相談にいらっしゃいました。 つまり、女性患者さんをいかに取り込むか、それがデザインに求められた最初の課題でした。 辛いリハビリ治療も、庭にいるような雰囲気で緑と太陽の柔らかい陽射しに見守られながら身体を動かすことができたら、心から“やりたいリハビリ”に変わるのではないか。 |
たくさんの植物が植えられたクリニックの入口
季節に会わせた花々が患者さんを出迎えてくれます。
また暗く閉鎖的だったクリニックの一番奥の壁は撤去し、インナーバルコニーを併設。
自然と奥のリハビリに足が向くように光を取り入れ、緑をイキイキとさせることで、リハビリも応援。
テーブルと椅子も備えつけ、リハビリで疲れたら一休みも可能にしました。
・色彩
ベージュを基調に、アクセントには茶やパープルを使用し、女性の喜びや居心地を考慮しました。
・形
角ばっていると心もギスギスしてしまうから、安全性と心理的なリラックスを考慮し、クリニック内は曲線を多用しました。カウンター・診察テーブル・そして柱も丸にしています。
・光
病院という緊張感を無くし、リラックスできる照明に。間接照明を多用し、待合室の明かりを柔らかく演出しました。
・レントゲン室
薄暗く怖い感じが否めないレントゲン室も壁紙を花の柄物に統一。
レントゲンの機械もパープルに染めることで、おしゃれなレントゲン室を作ることができました。
・スタッフトイレ
スタッフのトイレは通常、デザインされない所です。
しかし、休憩時間など短い時間にスタッフが気分転換できるようにトイレや休憩室にもちょっとしたデザインを施しました。
開業して1年で、患者さんが一日100人を超すクリニックになりました。
しかも、女性患者さんが70%を占め、以前のクリニックの2.5倍に
また、クリニックに来るためにおしゃれしてくる。そんな女性患者さんが多くいらっしゃるそうです。
どの洋服を着ていこうかしら…など、そうやって人生を楽しむ事もリハビリのひとつ。
それこそが予防医療だと私たちは考えます。
施工年 | 2010年 |
種別 | 整形外科 |
業務内容 | ブランディング・新規工事デザイン |
所在地 | 東京都西東京市 |