ディズニーランドのような「健康のためのテーマパークをつくりたい」
それが高崎市で30年間地域医療に取り組んできた黒澤理事長の夢でした。
これからは予防医療の時代。
18年間温めてきた黒沢病院新棟構想
クリニック・温泉施設・人間ドック・宿泊施設・レストラン・スポーツ施設を併設し、これからの時代に必要とされる存在になる。
私たちに求められた課題は、いかに病院らしさをなくすかということ。
そして、ホスピタリティ溢れる予防医療施設をデザインして、楽しみながら人間ドックを受診される方を増やしていく。
それが、与えられたテーマです。 |
世界を旅するコンセプトで19の宿泊室はミラノ・ロンドン・パリ・ニューヨーク・上海・京都など…。
毎年、違う都市を訪れ、来年はどこにしようかな。
そんな部屋選びも楽しんでいただけたら病気の予防、早期発見に繋がるのではないか。
なにより患者さんに生きる喜びを味わっていただけるのではないか。
宿泊室のインテリアは都市のデザインテーマによって一部屋ずつ変えました。
人間ドックの検査を待つ廊下はギャラリーとして、待ち時間にアートを楽しめるようにしています。
その他、廊下の突き当たりのアンティーク家具、サイン計画、一つひとつがおもてなしのエンターテイナーとして活躍させました。
家具はイタリアに発注。
オリジナルでデザインし、本物の素材を使用。
すべては患者さんをおもてなしするキャストです。
・外観の色彩計画
通常病院というと白や淡い色彩が多いところを、あえて濃いグレーの色彩を使用しました。
都市の中でいかにも病院という景色ではなく、美術館のような文化を感じるような色彩を基調にしています。
・スタッフのユニフォーム
おもてなしに欠かせないのは、そこに居るスタッフのスタンスやスタイル。
そのため、スタッフ自身が病院コンセプトを体現できるようユニフォームもバージョンアップ。
また、都内一流ホテルにておもてなし研修も履修しています。
地域で一番の健診クリニックに
この取り組みは、テレビや雑誌などのメディアに取り上げられ、黒澤先生は地元のテレビでも健康コーナーで、レギュラーになるなど活躍の場を広げられました。 その後、近隣に高齢者専用賃貸住宅(現サービス付き高齢者住宅)も弊社のデザインによりオープン。
透析センターも増床し、ロビーデザインを弊社が担当するなど、トータルなデザイン展開と地域密着の予防医療が黒沢理事長の18年間の構想のもと、今まさに実現している最中です。 また、優秀な人材確保にもつながっていることも、大きな結果です。 |
施工年 | 2009年 |
種別 | 総合疾病予防施設 |
業務内容 | クリニックデザイン |
所在地 | 群馬県高崎市 |